色VS外観

  色VS外観

カラーとは何でしょうか。 外観とは何でしょうか。 この2つは同じものなのでしょうか。 いいえ、 この2つは同じものではありません。


カラーは人が認識するものです。 光が物体により物理的に変化した結果を人間の目が観察し、脳が判断解釈したものです。 物体のカラーは、光の選択的な吸収と反射によって発生します。

外観は人が見ているものです。 対象のカラーだけでなく、脳による知覚、解釈されたすべての情報です。 脳による認識は、照明、見る条件、目の状態、対象物の環境、視野にある物体の蛍光の有無、見る人の心理状態、対象物の表面状態に影響を受けます。

プラスチックの場合、樹脂メーカーが制御できる要素は樹脂の色のみになります。 このため、弊社は、調色プレート光沢面がお客様の目標色と一致するように努めます。 プラスチック部品の最終的な外観は、主に成形、加工の影響を受け、成形加工条件と使用する金型により左右されます。

脳による知覚、解釈は、光源、対象物、観察者のすべての特性(カラーを含む)に影響を受け、外観を認識します。

プラスチック製品の光沢面や表面シボには、外観判断に関して特に注意が必要です。 外観はすべての条件の総合体なので、目標物と調色プレートの表面状態(光沢面またはシボ深さ)の差は、目視評価及び測色評価に大きく影響します。 測定では許容不可の調色が目視では許容可能になる場合があり、 逆の場合もあります。 目視と測定による判定結果の違いは正確な色数値管理が不可能になり、調色チームの制御範囲外になります。 調色時には、これらの誤差を含めて判断する必要があります。

外観について調色にきわめて重要な2つめの側面は、樹脂そのものです。

樹脂自体の底色が大きく異なり、これが問題になることがあります。 これにより、お客様、SABICイノベーティブプラスチックス、SABIC ColorXpress*サービス・チームのそれぞれに難しい問題が発生します。 たとえば、Opaque Cycolac*アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)樹脂は、Lexan*ポリカーボネート(PC)樹脂と同じ透明度で製造することはできません。

次のような要素が外観に影響を与えます。

  • 色目標物と調色樹脂が別の樹脂である。
  • 色目標物と調色プレートの表面シボまたは光沢感が異なる。
  • 色目標物と調色樹脂の製造プロセスが異なる。
  • 色目標物と調色樹脂の熱安定性必要度合いが異なる。
  • 色目標物と調色樹脂の耐候性または耐光性の必要性が異なる。

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